コンタクトレンズ・オルソケラトロジー
コンタクトレンズ処方
コンタクトレンズは「高度管理医療機器」であり、誤った使い方をすると角膜に傷がつくなど、様々な目の疾患を引き起こす可能性があります。
そのため、当院では、コンタクトレンズ処方の際、必ず眼科医の診察を受けていただきます。
処方箋だけのお渡しなどは当院では行っておりませんのでご了承ください。
また、当院では、コンタクト処方当日のお渡しではなく、発注作業の都合上、処方より3営業日以降のお渡しとなりますことをご了承ください。
一日使い捨てソフトコンタクトレンズ(近視用・遠視用・乱視用)、2週間使い捨てソフトレンズ(近視用・遠視用・乱視用)、ハードコンタクトレンズの中より、問診、検査、診察により、レンズの種類や度数を選択します。コンタクト未経験の方は、装脱着の練習を行いますので、1時間程度お時間を要します。そのため当院では初めてコンタクトを装用される方のコンタクト処方は完全予約制となっております。電話にて予約をお取りの上、ご来院ください。
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは、2009年に日本で初めて認可を取得した、手術のいらない新しい視力矯正治療です。
夜寝る前に、内側が特殊にデザインされた専用のハードコンタクトレンズを着け、就寝中に角膜の形状をやや平坦化させることにより近視矯正を行い、日中の裸眼で生活することが可能になります。
近年ではオルソケラトロジーにより近視の進行抑制ができるのではないかという研究が積極的に行われ、その効果や安全性が多く発表されています。
「オルソケラトロジー治療」なら…
近視の方に、手術をしない視力矯正法※「オルソケラトロジー治療法」のご提案。
就寝時にコンタクトを装着することで脱着後の裸眼視力を改善させます。
※近視の方の矯正手段としてオルソケラトロジー治療法の他に、メガネ、コンタクトレンズの装用などがあります。
さわやかな昼間の裸眼生活、手術しない視力矯正法「オルソケラトロジー治療法」とは。
「オルソケラトロジー治療法」の仕組み
オルソケラトロジー治療とは、近視及び近視性乱視の方が寝る時にレンズを装用することで角膜形状を変化させ、脱着後の裸眼視力を改善させる治療法です。
変化した角膜形状は一定期間維持され、その間の裸眼視力は改善されます。
【レンズ装着前】
近視の場合、光が網膜より手前で焦点を結ぶため、像がぼやけて見えます。
【つける】
特殊なカーブを持つレンズが角膜前面の形状を矯正し、光の焦点を網膜上に結びます。
【はずす】
レンズをはずしても一定時間角膜形状が維持されるため、昼間は裸眼視力が改善します。
- オルソケラトロジーのメリット
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- 日中裸眼で生活したい方:スポーツをする方や、裸眼での仕事を必要とされる方など、日中に眼鏡やコンタクトレンズの装用をすることなく、裸眼で生活できるようになります。
- 近視矯正の手術に抵抗のある方:手術をしない、新しい近視矯正法です。治療を中止すれば元の眼の状態にもどります。
- 近視抑制効果がある可能性があると報告されています。(国内、海外での多数の論文報告があります。)
- コンタクトレンズの扱いが困難なお子様でも、親の管理のもと、治療をすることができます。
- オルソケラトロジーのデメリット
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- 強度の近視や乱視の場合は矯正できない場合があります。
- 通常のコンタクトレンズと同様にランニングコスト(ケア用品やレンズの買い替え)がかかります。
- コンタクトレンズ装用に伴う合併症(角膜の傷、アレルギー性結膜炎など)が起こりえます。
- 夜間に光が散って見える、ハロー・グレア現象が起きる場合があります。
当院使用のレンズについて
当院では2012年、夜間装用レンズとして厚生労働省に製造販売の承認をうけた「ブレスオーコレクト®」を使用しています。
ブレスオーコレクト®の特徴
日本人に多い角膜に合うように特別にデザインされた、日本人向けのレンズです。東レのしなやかで割れにくい素材を用いており、通常のハードコンタクトより装用感が良く、角膜に必用な酸素を取り入れる、酸素透過性が高いという特徴があります。
処方の流れと費用
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1.オルソケラトロジー処方は完全予約制となっております。お電話にて予約をお取りください。
コンタクトレンズ装用中の場合、適切なオルソケラトロジーレンズを処方するため、一定期間コンタクトの装用を中止していただく必要があります。予約の際、その旨をお伝えください。
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2.適応検査とテスト装用
オルソケラトロジーの装用が可能な状態かどうか、近視の度数、角膜形状、角膜内皮細胞数などの検査を行います。
オルソケラトロジー治療の適応がある場合、院内のトライアルレンズを装用し、適切な度数、適切なカーブのレンズを選択します。装脱着の練習を行い、問題なければテストレンズをお貸出しし、約1週間のテスト装用を行います。 -
3. レンズ注文
テスト装用後、視力が良好で検査上問題がなければ、レンズ注文を行います。
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4. 定期検査
レンズ装用一週間後・一か月後・3か月後・6か月後、以降3カ月毎の検診を受けていただきます。
レンズ装用中、痛みなどの自覚症状がある場合は、定期検査以外でもご受診いただけます。
費用(税込み価格)
オルソケラトロジー治療費用 (適応検査、初期ケア用品セット、1年間の定期検査料含む) |
両眼 | 160,000円 |
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片眼 | 85,000円 | |
適応検査代(検査結果でオルソケラトロジー治療が不適応となった場合のみ) | - | 5,000円 |
テストレンズ貸出保証金 (貸出後、オルソケラトロジー治療を継続される場合は、 保証金を差し引いた残額のみをお支払い願います。 レンズ不適応となった場合、保証金のうち両眼35,000円、片眼10,000円をご返却いたします。) |
両眼 | 50,000円 |
片眼 | 25,000円 |
メーカー保証
処方交換・ 破損交換
新規にて処方後1年以内の場合、左右共に2回まで無料で処方交換・破損交換が可能です。
(破損の場合はレンズの破片が半分以上あることが条件になります)
※保証の起点日は、処方日(患者様にお渡しの日)となります。